関東平野にそびえる独立峰・筑波山。「西の富士、東の筑波」と称される名山で、あおいが初めて企画したナイトハイク。夕闇迫る奇岩の道を登り、山頂から見る関東平野の夜景に、富士山再挑戦を誓うエピソードの舞台です。
基本情報
項目 | 詳細 |
---|---|
山名 | 筑波山(つくばさん) |
標高 | 女体山877m / 男体山871m |
所在地 | 茨城県つくば市 |
難易度 | ★★☆☆☆(岩場あり) |
推奨シーズン | 通年(冬季は防寒必須) |
コースタイム | 登り2時間 / 下り1時間30分 |
登山スタイル | 日帰り・ナイトハイク可 |
ヤマノススメでの描写
原作での登場シーン
【四十八合目】《ナイトハイク》筑波山〈女体山〉
- メンバー: あおい、ひなた
- アクセス: 飯能駅→池袋駅→秋葉原駅→つくば駅→つつじヶ丘バス停
- コース: つつじヶ丘登山口→〈おたつ石コース・白雲橋コース〉→弁慶七戻り→母の胎内くぐり→筑波山〈女体山〉(877m)→女体山展望パーラー→ロープウェイ女体山駅→つつじヶ丘駅
あらすじ
【四十八合目 新しい決意】あおいはひなたのために筑波山へのナイトハイク計画を立てる。登山口からは夕方からの出発。あおいは通販で購入したマグライト(850ルーメン、無段階調光機能搭載、SOS点灯機能付き、完全防水)を持参するが、明るすぎてひなたに取り上げられる。筑波山から見える関東平野の夜景にひなたが感謝。頂上であおいは富士山への再挑戦を誓う、友情と決意の山行。
ルート地図
ヤマノススメ単行本6巻に収録されています
アニメでの登場シーン
【第3期/第1話】【第4期/#04】《ナイトハイク》筑波山〈女体山〉
- メンバー: あおい、ひなた
- アクセス: 飯能駅-つくば駅-つつじヶ丘バス停
- コース: つつじヶ丘登山口→〈おたつ石コース〉→弁慶茶屋跡→〈白雲橋コース〉→弁慶七戻り→母の胎内くぐり→筑波山〈女体山〉→女体山展望パーラー→ロープウェイ 女体山駅→つつじヶ丘駅
- 備考: 夕方から出発のナイトハイク、第3期の始まりを飾る重要エピソード
聖地巡礼のポイント
- 弁慶七戻り: 頭上の岩が今にも落ちそうな巨岩を通る
- 母の胎内くぐり: 岩の隙間を通る難所。生まれたての姿を再体験
- 女体山山頂: 関東平野の夜景スポット。最近、岩場が立ち入り禁止になったそうだ
- 女体山展望パーラー: 原作のようにカップルだらけ…ということは無いと思う
アクセス・登山情報
アクセス方法
筑波山は首都圏から日帰り可能な好立地です。
電車・バスでのアクセス つくばエクスプレスつくば駅から筑波山シャトルバスで約40分。つつじヶ丘または筑波山神社入口下車。土日祝は30分間隔、平日は1時間間隔で運行。電車とシャトルバス、ロープウェイとケーブルカーがセットになった筑波山きっぷもあります(秋葉原から4,550円)。
オトクなバスきっぷ 筑波山ストーリー(東京・筑波山周遊きっぷ)。東京駅八重洲南口からつくばセンター行きの高速バスとシャトルバス、ロープウェイとケーブルカーが乗り放題。八重洲南口のJRバス窓口で販売、4,100円
マイカーでのアクセス 常磐道土浦北ICから約40分。つつじヶ丘駐車場(有料・約400台)または筑波山神社駐車場(有料・約450台)。週末は早朝から満車になることも。
おすすめコース
筑波山は複数の登山道があり、体力に応じて選択できます。
白雲橋コース(原作ルート) つつじヶ丘(15:00)→おたつ石(15:20)→弁慶七戻り(16:00)→母の胎内くぐり(16:20)→女体山山頂(17:00)夜景鑑賞→ロープウェイで下山(18:30)
御幸ヶ原コース(初心者向け) 筑波山神社→ケーブルカー沿い→男体山→女体山 最も歩きやすいコース。約3時間。
装備と準備
ナイトハイクには特別な装備が必要です。
基本装備
- 登山靴(岩場対応)
- ザック(20L程度)
- 雨具
- 防寒着(夜の山頂は寒く、汗冷えしないような服装で)
- 飲み物・行動食(夜は売店の営業が終了しています)
ナイトハイク装備
- ヘッドランプ(必須)
- 予備電池
- 反射材付きウェア
- 携帯電話(充電器も)
筑波山の魅力
筑波山の奇岩群
筑波山は、個性豊かな奇岩の宝庫として知られています。今にも落ちそうな巨岩「弁慶七戻り」や、岩の隙間を通り抜ける「母の胎内くぐり」など、自然が作り出した神秘的な造形を間近で見ることができます。他にも、ガマガエルに似た「ガマ石」や、船の形をした「出船入船」、大黒様の横顔に見える「裏面大黒」など、ユニークな岩々が登山道沿いに点在しています。
夜景スポット
筑波山からは、関東平野を一望する素晴らしい夜景が広がります。特に、眼下に広がるつくば市街の光や、遠くに輝く東京スカイツリーの光は圧巻です。まるで光の海のような景色は、昼間とは異なる感動を与えてくれます。また、夜景だけでなく、晴れた日の富士山のシルエットや、美しい日の出・日の入りも楽しめます。
筑波山神社
約3,000年の歴史を持つ古社、筑波山神社は、山岳信仰の中心地として知られるパワースポットです。縁結びにご利益があるとされ、多くの参拝者が訪れます。男体山と女体山の二つの峰を御神体とする信仰が特徴で、境内には樹齢800年の大杉や、美しい随神門、拝殿、本殿が歴史を感じさせます。
実際の巡礼記録
日程: 2015年12月19日[日帰り]
巡礼レポート
つくばエクスプレスで筑波へ
旅の始まりはつくばエクスプレス秋葉原駅。ここで筑波山きっぷを購入しました。このきっぷは、つくば駅までの往復乗車券に加え、筑波山シャトルバス、そしてケーブルカーとロープウェイが乗り放題という便利なものです。
原作に合わせてナイトハイクを計画していましたが、夕方までは時間があったので、まずはサイエンスツアーバスに乗って時間をつぶすことに。
地図と測量の科学館
筑波宇宙センター(JAXA)
筑波山のシャトルバスで筑波山へ
頃合いを見計らって、つくばセンターから筑波山行きのバスに乗車。筑波山神社バス停で降り、登山を開始しました。

原作では女体山にしか登っていないようでしたが、せっかくなので両方の山頂を目指すことに。ケーブルカー乗り場までの道を進み、宮脇駅からケーブルカーに乗車。


中間地点を過ぎてからの急カーブには驚かされました。


男体山の山頂に到着

山頂駅に到着後、少し歩いて男体山頂へ向かいました。山頂には三脚を構えたカメラマンが大勢いて、少し窮屈な印象です。景色を軽く楽しんだ後、そそくさと来た道を戻りました。


山頂連絡路を歩いて女体山の山頂へ

男体山から山頂連絡路を歩き、女体山へ。女体山の山頂は岩がせり出した形で高度感があり、日本百名山らしい迫力に感動します。独立峰ならではの、地球の丸みを感じさせる素晴らしい眺めを堪能しました。




女体山から一旦下山
日が暮れてきたところで一旦ロープウェイで下山。いよいよナイトハイクに挑戦するためです。



つつじヶ丘登山口から女体山へ登り直す

つつじヶ丘登山口から登山を再開。あたりはすっかり暗くなり、ヘッドランプだけを頼りに進んでいきます。スリリングな体験と、道中に現れる様々な奇岩を巡るアトラクションに、テンションは上がりっぱなしです。

夜の山道を登りきり、女体山山頂に到着。眼下に広がる街の灯りは、昼間とは全く違う、感動的な光の海となっていました。
周辺情報・関連記事
関東の独立峰
富士山 あおいが筑波山の山頂で再挑戦を誓った日本最高峰。
赤城山 群馬にある黒檜山を主峰に駒ヶ岳、地蔵岳などカルデラ湖を含む複成火山。
榛名山(榛名富士と外輪山) 群馬にある榛名湖と榛名富士、囲むように連なっている天目山や相馬山。
ナイトハイク関連
高尾山ナイトハイク 高尾山も初心者向けナイトハイクにおすすめ。
観光・温泉
筑波山ロープウェイ
つつじヶ丘駅から女体山駅までを約6分で結びます。夜間には期間限定で夜景運行(スターダストクルージング)が行われ、美しい夜景を空中から楽しむことができます。
筑波山ケーブルカー
筑波山神社近くの宮脇駅から筑波山頂駅までを運行しています。最大20度の急勾配を進むのが特徴で、紅葉の時期には宮脇駅周辺の木々がライトアップされ、幻想的な景色を作り出します。
つくば温泉 喜楽里別邸
筑波山麓に位置する日帰り温泉施設で、露天風呂からは筑波山の雄大な景色を望むことができます。岩盤浴も完備しており、日頃の疲れを癒すのに最適な場所です。
よくある質問
Q: ナイトハイクは初心者でも大丈夫?
A: 筑波山の白雲橋コースは岩場が多いため、初心者は日中に一度登ってから挑戦することをおすすめします。御幸ヶ原コースなら比較的安全です。必ずヘッドランプと予備電池を持参してください。
Q: ロープウェイの最終は?
A: 季節により異なりますが、通常17:00が最終。ナイトハイクの場合は必ず事前に確認し、最終便に間に合うよう計画してください。夜間運行開催時は20:00まで運行することも。
Q: 冬でも登れますか?
A: 登れますが、山頂付近は積雪・凍結することがあります。軽アイゼンまたはチェーンスパイクを持参しましょう。防寒対策も必須です。
Q: ガマの油売りは見られますか?
A: 筑波山神社境内で土日祝日に実演されることがあります。伝統的な口上は一見の価値あり。時間は不定期なので、運が良ければ見られます。