ヤマノススメ聖地巡礼 – 丹沢大山【山頂神社と友情のお祈り】

大山山頂 ヤマノススメ聖地巡礼
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関東の名峰・大山は、山頂に阿夫利神社本社が鎮座する信仰の山。風邪で欠席したあおいのために、ひなたとここなが山頂でお祈りをした、友情が光るエピソードの舞台です。ケーブルカーも利用できる、初心者から上級者まで楽しめる懐の深い山。

基本情報

項目詳細
山名大山(おおやま)
標高1,252m
所在地神奈川県伊勢原市・秦野市・厚木市
難易度★★★☆☆(初中級者向け)
推奨シーズン通年(紅葉時期は特に混雑)
コースタイム登り2時間30分 / 下り1時間50分
登山スタイル日帰り・信仰登山

ヤマノススメでの描写

原作での登場シーン

【百一合目】丹沢大山

  • メンバー: ひなた、ここな(あおいは風邪で欠席)
  • アクセス: 小田急線 伊勢原駅→バス→大山ケーブルバス停
  • コース: 大山ケーブルバス停→大山ケーブルカー 大山ケーブル駅→阿夫利神社駅→阿夫利神社下社→20丁目富士見台→25丁目ヤビツ分岐→大山(1,252m)〈阿夫利神社本社〉
あらすじ

【百一合目 オトナの判断】楓たちの影響で、山頂にお社がある登山を計画するあおい、ひなた、ここな。しかし登山当日、風邪でだるさを感じたあおいは無理をせず欠席を決断。ひなたとここなは2人で大山へ向かい、山頂の阿夫利神社本社であおいの風邪が早く治るようにお祈り。

ヤマノススメ単行本14巻に収録されています

ルート地図

聖地巡礼のポイント

  • こま参道: ケーブルカーまでの商店街。大山こまや大山豆腐が有名
  • 大山ケーブルカー: 大山ケーブル駅から阿夫利神社駅に至る、片道6分のケーブルカー
  • 阿夫利神社本社: 雨乞いの神様を祀る大山の山頂に鎮座する本社

登山・アクセス情報

アクセス方法

大山は都心から約1時間半でアクセスできる人気の山です。

電車・バスでのアクセス 小田急線伊勢原駅北口から神奈川中央交通バス「大山ケーブル」行きで約30分。終点下車後、こま参道を15分歩いて大山ケーブルカー駅へ。

ケーブルカー利用 大山ケーブル駅から阿夫利神社駅まで約6分。標高差278mを一気に上がれるため、体力を温存したい方や時間短縮したい方におすすめ。運賃は片道640円、往復1,270円(2025年現在)。

ヤビツ峠からのアクセス 秦野駅からヤビツ峠行きバスで約50分。ヤビツ峠から大山山頂まで約1時間。こちらのルートは本格的な登山道で、ケーブルカーを使わない健脚向けコース。

おすすめコース

大山には複数の登山ルートがありますが、初心者にはケーブルカー利用がおすすめです。

標準コース(ケーブルカー利用) 大山ケーブル駅(9:00)→ケーブルカー→阿夫利神社駅(9:10)→阿夫利神社下社参拝(9:30)→登山開始→16丁目(10:00)→20丁目富士見台(10:30)→25丁目ヤビツ分岐(10:50)→大山山頂(11:20)昼食・参拝30分→下山開始(11:50)→阿夫利神社下社(13:00)→ケーブルカー→大山ケーブル駅(13:20)

健脚コース(ヤビツ峠から) ヤビツ峠(9:00)→25丁目(9:50)→大山山頂(10:15)→阿夫利神社下社(11:30)→男坂or女坂→大山ケーブルバス停(13:00)

装備と準備

ケーブルカー利用でも、山頂までは本格的な登山道です。

必須装備

  • 登山靴(スニーカーは滑りやすく危険)
  • 雨具(山頂付近は天候急変あり)
  • 飲み物(1L以上推奨)
  • 行動食(山頂売店もあるが混雑時は品切れも)
  • 防寒着(山頂は平地より7-8度低い)
  • 手袋(鎖場・岩場対策)

あると便利なもの

  • トレッキングポール(下りの膝負担軽減)
  • 日焼け止め(山頂付近は日差しが強い)
  • お賽銭(阿夫利神社本社・下社用)

実際の巡礼記録

日程: 2017年4月22日[日帰り]
コースタイム: 秦野駅-名古木交差点-ヤビツ峠 10:1311:04 25丁目→11:15 大山 11:4611:52 25丁目 11:5312:26 ヤビツ峠-宮ヶ瀬ダム-桂橋-大垂水峠-高尾山口駅

巡礼レポート

ヤビツ峠ヒルクライム&大山登山、そして裏ヤビツダウンヒル!欲張りサイクリングプラン

秦野駅からヤビツ峠までは自転車でヒルクライム

秦野駅
秦野駅

秦野駅で自転車を組み立て、いざヤビツ峠ヒルクライムのスタート計測地点とされる名古木交差点へ向かいます。

名古木交差点
名古木交差点

朝の早い時間にもかかわらず、交差点にあるセブンイレブンには、見るからに早そうなロードバイク乗りが集まっていました。ゴツゴツの登山靴にザックを背負った姿でクロスバイクに乗っている自分は、確実に浮いている存在だと感じた。

キツイ斜度
キツイ斜度
蓑毛バス停
蓑毛バス停

バスの折り返し地点となっている蓑毛バス停に到着。トイレや自動販売機もあり、ここからヤビツ峠への登山口もあるようです。ここまで続く坂が本当にキツくて、自分も一旦ここで休憩を取りました。秦野市街を見下ろして一息つきます。

秦野市街を眺める
秦野市街を眺める

蓑毛バス停からは、木々に囲まれた曲がりくねった道を登っていきます。斜度はいくぶんマイルドになり、時折見下ろせる秦野市街の姿もあって、気持ちよくペダルを進めることができました。

ヤビツ峠
ヤビツ峠

ハァハァ息を切らせながら、ようやくヤビツ峠に到着!
タイムは1時間10分とかなりゆっくりですが、自分の足でここまで登りきれたことに大満足です。早い人は30分を切るそうで、恐ろしい世界ですね…。

ヤビツ峠の自販機と売店
ヤビツ峠の自販機と売店

ヤビツ峠にはトイレの他に売店もありますが、朝の時間帯には開いていないようです(下山時のお昼には開いていました)。
自販機のペットボトルは200円と、多少のプレミアム価格でした。

ヤビツ峠から大山までの登山

ヤビツ峠登山口
ヤビツ峠登山口

ヒルクライムで疲れきった体をリフレッシュし、登山モードに頭を切り替えてヤビツ峠の登山口へ。

山桜
山桜

登山口からすぐのところで、キレイに桜が咲いていました。

大山の登山道
大山の登山道

登山道はよく整備されていて、途中にはベンチが用意されている所もあります。家族連れや、子どもたちを引き連れた集団登山も多く、人気の山であることが伺えます。

大山の鎖場
大山の鎖場

唯一の鎖がある場所ですが、鎖に頼らなくても足だけで登っていける程度の難易度です。ただ、このあたりは転がりやすい小さな石がゴロゴロしているので、周りの人に注意しながら進みました。

登山道
登山道
新しい木道
新しい木道

笹道の中で土がえぐられたような登山道には、新しく設置されたばかりなのか、木道の階段や通路があり歩きやすくなっています。木道から漂う良い香りに癒されました。

ヤビツ峠と阿夫利神社下社との分岐
ヤビツ峠と阿夫利神社下社との分岐

山頂と下社への分岐点に到着。ここからはメインルートである下社から来た登山客が加わり、一緒になって頂上を目指します。

大山の鳥居
大山の鳥居

鳥居が見えてくると、頂上まであと少しです。

阿夫利神社本社
阿夫利神社本社

山頂には入り口に売店があり、奥まで進むと大山山頂奥の院があります。

大山の山頂に到着

大山山頂
大山山頂

念願の大山山頂に到着しましたが、残念ながらガスに阻まれ景観は優れず。しかし、広い山頂の広場には大勢の人たちが賑わっていて、この山が多くの人に愛されていることが伝わってきました。

大山山頂からの眺め
大山山頂からの眺め
大山山頂からのパノラマ
大山山頂からのパノラマ
ヤビツ峠の道を上から眺める
ヤビツ峠の道を上から眺める

下山途中には、ヤビツ峠まで登ってきたときに通った曲がりくねった道路も見えました。山頂からのパノラマは最高です。

下山後は裏ヤビツをダウンヒル

裏ヤビツ
裏ヤビツ

ヤビツ峠に下山後、今度は裏ヤビツの方へダウンヒルし、宮ヶ瀬湖を目指します。

渓流沿いで、キャンプや釣りをしている人を横目に見ながら下っていくのは本当に気持ちがよかったです。

裏ヤビツ
裏ヤビツ

道幅が狭くて離合やUターンもできないため、通る車はほとんどいません。山林の新緑に混じる鮮やかに色づいた花木も美しく、失礼ながら神奈川でこんなに良い景色が見られる道があるとは思ってもいませんでした。

ダムカード
ダムカード
宮ヶ瀬ダム水とエネルギー館
宮ヶ瀬ダム水とエネルギー館

宮ヶ瀬ダムまで一気に下ってきました。自転車を引いて歩けば、堰堤上の遊歩道を通り北側に抜けられるので、自動車道だけのルートよりもかなりのショートカットになります。

宮ヶ瀬ダム堰堤
宮ヶ瀬ダム堰堤
宮ヶ瀬ダムから見下ろす
宮ヶ瀬ダムから見下ろす

宮ヶ瀬ダムの堰堤上からダムの下を望む景色は圧巻でした。インクラインやエレベーターで下に降りられ、水曜日や第2日曜日には観光放流も見られるようです。

桂橋
桂橋

相模川に架かる桂橋からの景色もダイナミックです。橋の真ん中でも欄干に寄れて、よりダイナミックな写真が撮れるのは自転車ならではのメリットでした。

大垂水峠
大垂水峠

途中、雨に降られてびしょびしょになりながらも、大垂水峠を越えて高尾山口駅まで走りきりました。

高尾山口駅
高尾山口駅

ヒルクライムから登山と、さすがに疲れましたが、充実していて新たな発見も多いサイクリングとなりました。

高尾山口駅に到着し、今回の旅は終了です。

GPS ルート地図

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よくある質問

Q: ケーブルカーを使わなくても登れますか?

A: はい、男坂・女坂を使えば麓から歩いて登れます。男坂は急な石段が続き、女坂は緩やかですが距離が長くなります。体力に自信がある方は、ぜひ挑戦してみてください。所要時間は登り90分程度です。

Q: 山頂でお弁当は食べられますか?

A: 山頂には広場があり、お弁当を広げることができます。売店では、おでん、カップ麺、飲み物なども販売されています。ただし、週末は非常に混雑するため、場所取りが大変な場合があります。

Q: 紅葉の時期はいつですか?

A: 11月上旬から下旬が見頃です。山頂付近から色づき始め、徐々に麓へと紅葉前線が下りていきます。この時期は特に混雑するため、早朝登山がおすすめです。

Q: 初心者でも大丈夫ですか?

A: ケーブルカーを利用すれば、初心者でも十分楽しめます。ただし、阿夫利神社下社から山頂までは本格的な登山道で、特に雨の後は滑りやすいので注意が必要です。不安な方は、まず下社までの参拝から始めるのも良いでしょう。

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