天城山から丹沢までの間に登った山
2017年の年末、帰省する途中に天城山へ登り、2017年に登った山は26座となった。
2018年も同じようなペースで百名山を登っていきたいが、「ヤマノススメ」の聖地巡礼として訪れてない山が沢山ある。こちらも精力的に登っていきたい。
2018年1月6日 榛名外輪山
ヤマノススメの原作11巻に登場した群馬の榛名外輪山。
榛名湖南側の湖畔から天目山や相馬山を縦走して、最後に伊香保温泉に下りるルート。
残雪が所々にあったが、全体的には緩やかなハイキングコースといった感じ。下りた先に伊香保温泉の露天風呂があり、名所の石段観光も味わえる、楽しい山行でした。
テント泊縦走を見据えてステラリッジテントを購入
去年は雲取山で山小屋に宿泊、木曽駒ヶ岳から空木岳への縦走途中に避難小屋で宿泊を経験したが、今年は北アルプスの縦走を目指しているため、テントを買う必要がある。
ソロで使える山岳用テントとしては、アライのエアライズかモンベルのステラリッジの2択。
どちらでもよかったが、メルカリでフライシート付きのステラリッジ1が安く出ていたので、23000円で購入した。
ステラリッジ1は、評判を聞くかぎりでは狭いとよく言われていて、ステラリッジ2にするべきか悩んで心配ではあったが、実使用ではとくに問題なかった。というか、狭いほうがどこでも手が届くし、小さな空間なので防寒性があるなどメリットがある(とポジティブに考えたほうが幸せ)。
前のオーナーは、音楽フェスで2度使用した程度とのことで、状態はほぼ新品。いい買い物した。
購入したのはフライ付きのテントではあるが、グラウンドシート(テント本体の下にひいて、鋭利な石などからテントを守るシート)は別売りなので、ちょうどモンベルのアウトレットに出ていたステラリッジ1用のグラウンドシートを購入。2376円。
モンベルのアウトレットは、時々覗くと意外な物がでていて楽しい。それに、モンベルクラブ会員ならば、送料無料で届けてくれるというのもありがたい。
2018年4月8日 高水三山
同じく、ヤマノススメの原作16巻に登場した奥多摩にある高水三山。
御嶽駅から高水三山<高水山~岩茸石山~惣岳山>を登って、軍畑駅に下りるのが定番の高水三山コース。
しかし、軍畑駅に下りずに、そのまま青梅丘陵ハイキングコースを通って青梅駅まで歩く、20km超のルートに挑んだ。
ソールが剥がれた登山靴を諦め、新しい登山靴を購入
去年の四国遠征中、剣山に登る直前でソールが剥がれた登山靴。四国から帰宅後、ソールを接着剤で貼り付け直して騙し騙し山行に使っていたが、やっぱり耐久性に限界があるのか剥がれてくる。一度剥がれたソールは、素人が修理した程度じゃどうにもならないようだ。
当然、このままだと山行中にソールが剥がれて、大きなリスクとなりうるので、完全に直したい。
しかし、修理をお店に頼んでも、新品を買うのとあまり変わらないということなので、馴染みのモンベル恵比寿店で新品の登山靴を買うことにした。
フィッティングしてみると、ツオロミーブーツ ワイドという、足幅が広い人向けのハイカットトレッキングシューズがベストフィット。しかも、新しいモデルが近々出るようで、アウトレット価格として安くなっていた。16200円。
2018年4月21日 高尾山
新しい登山靴を購入したので、履き慣らすためにとウキウキしながら、春の高尾山。
今まで高尾山には何度も登っているので、メジャールートとされる1号路、6号路や稲荷山コースは一通り登っていた。
そこで、今回は病院コースという知る人ぞ知るコースに初挑戦。遠回りすることなく最短路で登ることができるので、サクッと高尾山に登りたい人にはおすすめできる。マイナーコースで人が少ないときいていたが、ここは高尾山、いっぱいいる。
奥高尾に進んで、城山そして小仏峠。景信山からは東の尾根を下りて北高尾の山稜に登り直す。そのまま八王子城跡のほうへ足を伸ばして、高尾駅でゴール。ちょうど20km。
新しい登山靴は、まだ十分フィットしていないのか靴擦れした。
コンロ、ガス缶、クッカーの調理道具を買い揃える
今度の丹沢には持っていかないけど、後々必要になると思い、
お湯を沸かしたり、レトルト食品を温めたりできる最低限の調理道具を買い揃えた。
- モンベルのアウトレットショップで、アルパインクッカー14 を 1512円
- Amazonで中華の小型ガスバーナー を 980円
- プリムスのハイパワーガス(赤文字) 250g を 583円
中華の小型ガスバーナーは、折りたたみできて圧電点火装置付き、なのに価格が安いので、品質面でちゃんと使えるか戦々恐々としていたが、想像よりずっとまともな代物だった。
山行記録
- 日程:2018年5月12日(土) [日帰り]
- 天候:晴れ
アクセス
【往路】
橋本駅北口バス乗り場から三ヶ木行きバス、三ヶ木で月夜野行きバスに乗り換えて焼山登山口バス停
【復路】
蓑毛バス停から秦野駅
(ヤビツ峠バス停からは土曜は16:16が最終、休日は17:41にもう1本ある)
地図・標高グラフ
⏱タイム | 🏃距離 | ↗登り | ↘下り |
---|---|---|---|
10:56 | 29.4km | 2,525m | 2,502m |
コースタイム
焼山登山口バス停 07:21 – 07:28 焼山登山口 – 08:40 焼山 – 08:48 鳥屋分岐 – 09:01 平丸分岐 – 09:16 大平分岐 – 09:21 黍殻避難小屋 – 09:37 八丁坂ノ頭 – 09:51 東海自然歩道最高地点 – 09:55 姫次 10:07 – 10:18 原小屋平 – 10:26 地蔵平道標 – 10:33 地蔵平 – 10:50 ポッチノ頭 – 11:03 小御岳 11:08 – 11:21 蛭ヶ岳 11:51 – 11:52 蛭ヶ岳山荘 11:54 – 12:04 中ノ沢乗越 – 12:09 鬼ヶ岩 12:10 – 12:13 鬼ヶ岩ノ頭 – 12:22 棚沢ノ頭 – 12:30 不動ノ峰 – 12:34 不動ノ峰休憩所 12:35 – 12:43 早戸川乗越 – 12:59 丹沢山 – 13:06 みやま山荘 – 13:06 丹沢山 13:08 – 13:21 竜ヶ馬場 – 13:32 日高 13:33 – 13:52 尊仏山荘 – 13:52 塔ノ岳 14:09 – 14:24 木ノ又大日 – 14:32 新大日茶屋 14:33 – 14:40 書策新道分岐 – 14:45 政次郎ノ頭 – 14:57 行者ヶ岳 – 15:10 烏尾山 15:35 – 15:37 烏尾山荘 – 15:54 三ノ塔地蔵菩薩 – 16:01 三ノ塔 – 16:11 二ノ塔 16:14 – 17:11 ヤビツ峠 17:17 – 17:53 春岳沢 水場 17:55 – 18:11 蓑毛
- 07:21焼山登山口バス停
橋本駅からのバスは、出発時から乗車口ステップまで溢れるくらいの満車。
途中バス停での乗降も多かったので、三ヶ木の乗り継ぎを心配したが、問題なく乗り換えできた。
焼山登山口へは数分遅れた程度だった。焼山登山口バス停近くにある諏訪神社。奥にトイレあり。
- 07:28焼山登山口
ゲートから進んだところからすぐに、尾根筋へ登る登山道。
ヤマビル注意の看板があり警戒していたが、今回の道中ではヤマビルを見かけることはなかった。
バカ尾根ほどの単調さはないが、こちらの登山口からも登りの連続。
さらに傾斜がきつくなったつづら折りの登りで少しバテ気味。
ここを登りきって尾根道にたどり着くと、登りは若干緩やかになる。焼山に到着。
一見鉄塔のような見晴らし台があって、そこからだと眺めがよいようだ。しかし、さらに階段を登る気持ちにはなれなかったので、断腸の思いでスルーを決めた。 - 08:40鳥屋分岐
ほぼ水平の広い尾根道で、新緑が気持ちいい。
- 09:01平丸分岐
- 09:16大平分岐
- 09:21黍殻避難小屋
- 09:37八丁坂ノ頭
- 09:51東海自然歩道最高地点
姫次の少し手前にある、東海自然歩道 最高標高地点。
- 09:55姫次
姫次に到達した途端、前方の視界がひらけて雄大な富士山が真正面に現れる。
広場になっていたので、ベンチで小休憩した。途中、抉れた登山道もあるが、しっかりと整備がされており問題ない。
- 10:18原小屋平
- 10:26地蔵平道標
- 10:33地蔵平
- 10:50ポッチノ頭
蛭ヶ岳のピークに向かう。キツイ階段で少し体が重い。
- 11:03小御岳
しばしば富士山を横目に見て、体力と精神力を回復させる。
- 11:21蛭ヶ岳
蛭ヶ岳の山頂に到着。
富士山はもちろんだが、山塊の重なり具合が美しい。これから進むのが真ん中に見える丹沢主稜。
左側にあるピークが丹沢山で、右側にあるピークが塔ノ岳。 - 11:52蛭ヶ岳山荘
振り返って蛭ヶ岳と富士山。
蛭ヶ岳から丹沢山までは見晴らしがよく、気持ちの良い稜線歩き。
- 12:04中ノ沢乗越
- 12:09鬼ヶ岩
- 12:13鬼ヶ岩ノ頭
- 12:22棚沢ノ頭
- 12:30不動ノ峰
- 12:34不動ノ峰休憩所
- 12:43早戸川乗越
- 12:59丹沢山
丹沢山へ到着
日本百名山の看板。
去年にもバカ尾根を登って丹沢山まで訪れているが、その時にはなかった気がする。 - 13:06みやま山荘
- 13:06丹沢山
- 13:21竜ヶ馬場
- 13:32日高
塔ノ岳の山小屋が見えた。
- 13:52尊仏山荘
- 13:52塔ノ岳
塔ノ岳に到着。
塔ノ岳の山頂は十分に広いのだが、足の踏み場もないくらいに人が多かった。大倉尾根方向の市街地と相模湾。
ヤビツ峠方面に下りる予定だったが、大倉尾根の途中にその分岐があると思い込んでおり、大倉尾根を下りてしまうという痛恨のミス。
実際には、塔ノ岳山頂から分岐していたらしい。再び登り直してヤビツ峠への分岐を確認。
ちょっとわかりにくいですよね(言い訳)。 - 14:24木ノ又大日
- 14:32新大日茶屋
表尾根を下っていき「新大日」という山。
新大日○○という名前じゃないことに、山の名前として違和感がある。 - 14:40書策新道分岐
- 14:45政次郎ノ頭
行者ヶ岳を過ぎたあたりで、ちょっとだけクサリもある小さな岩のピーク。
今シーズンは手を使うような山登りをまだしていなかったので、ほんの一瞬だが岩登りを楽しめた。 - 14:57行者ヶ岳
- 15:10烏尾山
全方向の見晴らしがよい、烏尾山の山頂。
急いだら間に合うかもしれないと思っていた、ヤビツ峠からの最終バス。
しかしその未練を捨て、仰向けに寝て休憩。ポカポカして気持ちいい。 - 15:37烏尾山荘
- 15:54三ノ塔地蔵菩薩
- 16:01三ノ塔
- 16:11二ノ塔
長いなぁと思いつつ惰性で下っていたので、三ノ塔や二ノ塔の写真はない。
ヤビツ峠までの車道はゆるく登る形となるが、前方からダウンヒルの自転車やオートバイが結構なスピードで迫ってくるので、車両には気をつけて。 - 17:11ヤビツ峠
ヤビツ峠のバス停。
売店もちょうど閉めたところのようで、自動販売機すらありつけなかった(あそこもシャッター降りるんですね……)。下ってるから間違えてはないと思うけど、道標がなかったので少し心配になりながら進む。
- 17:53春岳沢 水場
春嶽湧水。
硬度が低いだけあって、無味。 - 18:11蓑毛
蓑毛のバス停に到着すると、18:10に出ていったバスの後ろ姿が見えた。
30分後のバスで秦野駅に着くと、すっかり日が落ちていた。
当時の感想
コース状況/危険箇所等
侵食が激しい尾根道もあるが、木道などでよく整備されており危険なところは特にない。
表尾根を下山してからヤビツ峠までは車道を歩くことになるので、車や自転車には注意して下さい。
ヤマビルは見かけなかった。
感想/記録
GW中に行こうと思っていたが、気分が乗らずに一週間延期して今回の山行となった。
去年は大倉から塔ノ岳、丹沢山ピストンして鍋割山方面に下るというルートだったので、今回は焼山から蛭ヶ岳と、ヤビツ峠から塔ノ岳を補間するような縦走ルートとなり、かなり長い行程。日の長い今の時期だけ挑めるようなルート。
姫次で突然現れる富士山や表尾根の岩場など、所々に楽しめた場面があったが、何よりも蛭ヶ岳から丹沢山の稜線歩きが気持ちよかった。
今回も靴ずれしてしまったので、完治させてから次の山行に望みたい。
費用
交通費:電車 高井戸駅→橋本駅 400円 秦野駅→高井戸駅 760円、路線バス 橋本→三ヶ木→焼山登山口 759円 蓑毛→秦野 168円 / 計 2087円
装備費:ステラリッジテント1 フライ付き 23000円、グラウンドシート 2376円、クッカー 1512円、 コンロ 980円、ガス缶 583円 / 計 28451円
食費(概算):昼 1日分 500円、行動食 1日 300円 / 計 800円
合計:31338円
今に省みる
丹沢主脈を縦断する、30kmというロングコース。夏至に近い、この季節にしか歩けないようなコースだろう。
2017年のシーズンを経験したことで、1年を通じての登山計画の立て方がわかるようになってきた。
基本的に冬は登らないため、春から初夏にかけては、登山の感覚を取り戻すことと、体力をつけることが目的になる。そこで、高尾山や奥多摩などの低山を何座か登り、本格的な登山の直前に、時間も距離も長いロングコースを登るという計画を立てるのだ。
遠征で挑戦する未知なる百名山。そのルートに劣らないロングコースを登り切ることによって、体力がつくし、自信にも繋がる。東京近郊には丹沢、奥多摩、秩父などロングコースを設定できるようなルートが豊富にあって、エスケープルートも万全なので非常にありがたい。