日本百名山全山踏破 85座目 朝日岳 | 古寺鉱泉ピストンで大朝日岳と美しい稜線歩き

大朝日岳山頂 日本百名山
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朝日岳に向かうまで

2020年10月4日 古寺鉱泉からのピストンで大朝日岳に登る

前日の月山で百名山84座目を無事に終え、いよいよ東北の山は残り3座となった。この日は朝日岳を登った後、午後から西吾妻山へと向かう予定で、かなりハードなスケジュールを組んでいた。

西吾妻山では天元台のロープウェイやリフトの営業時間があるため、朝日岳はお昼までには必ず下山しておきたい。そんなわけで、まだ暗闇の中から登山を開始することになった。

ピストンでの登山は個人的に好きではないので、当初は朝日鉱泉から登る計画も考えていた。朝日鉱泉からなら、反時計回りに鳥原山・小朝日岳・大朝日岳・平岩山・後影森山という周回ルートが組めて面白そうだったのだが、古寺鉱泉からの道路が通行止めのようで諦めることになった。結果的に古寺鉱泉からのピストンルートを選択した。

実際に登ってみた

日程: 2020年10月4日(日) 日帰り 天候: くもり

アクセス

大江町朝日連峰古寺案内センター駐車場(古寺鉱泉下駐車場)に駐車。

地図・標高グラフ

⏱タイム🏃距離↗登り↘下り
06:1016.4km1,594m1,578m

コースタイム

ルート: 古寺鉱泉案内センター-古寺鉱泉-古寺山-小朝日岳-大朝日岳-古寺山-古寺鉱泉-古寺鉱泉案内センター

山行タイムライン
  • 04:22
    古寺鉱泉下駐車場
    古寺鉱泉下駐車場
    古寺鉱泉下駐車場

    古寺鉱泉の駐車場で車中泊し、まだ暗い中での出発となった。午後からの吾妻山登山もあるため、早めのスタートを切る。

  • 04:27
    古寺鉱泉
    古寺鉱泉 朝陽館
    古寺鉱泉 朝陽館

    古寺鉱泉の朝陽館を通過。後から知ったことだが、前年で営業を終了したようだ。

  • 05:22
    一服清水
    一服清水付近で白み始めた早朝の空

    尾根までの登りを終えると、ようやく白み始めた空が見えてきた。谷あいで圏外だった携帯電話の電波も、この辺りで復活する。

  • 05:26
    ハナヌキ峰分岐
  • 05:50
    三沢清水
    三沢清水
    三沢清水
    朝日連峰の稜線
    三沢清水から見上げる展望
    登山道
    三沢清水周辺に咲くアキノキリンソウ
    アキノキリンソウ

    標高を上げるにつれて、高山植物も目に付くようになってきた。アキノキリンソウが朝の光に映えて美しい。

  • 06:09
    古寺山
    古寺山山頂から見る小朝日岳と大朝日岳の連峰展望
    古寺山

    古寺山のピークに達すると、ついに目の前に小朝日岳と大朝日岳の美しい連峰が姿を現した。

    古寺山周辺の色鮮やかな紅葉と山肌の美しさ

    ここまで登ると、紅葉がとても色鮮やか。10月上旬の朝日連峰は、まさに見頃を迎えていた。

    古寺山付近に咲く青紫色のリンドウ
    リンドウ
    小朝日岳頂上と巻道の分岐
    小朝日岳頂上と巻道の分岐

    小朝日岳への分岐が見えてきた。帰りは巻き道を通る予定だが、登りはせっかくなので山頂を踏んでいく。

  • 06:41
    小朝日岳
    小朝日岳山頂
    小朝日岳山頂
    小朝日岳から見上げる大朝日岳
    大朝日岳

    小朝日岳山頂に到着。ここから大朝日岳へは、一度200mほど下ってからの登り返しとなる。目の前に見える大朝日岳の山容が実に堂々としている。

  • 07:23
    銀玉水
    大朝日岳への稜線
    大朝日岳への稜線

    大朝日岳への稜線ルートは全方位に視界が開けて、実に気持ちの良い道だった。大朝日岳山頂避難小屋が近くに見えてきた。

  • 07:44
    大朝日岳山頂避難小屋
    大朝日岳山頂避難小屋
    大朝日岳山頂避難小屋
    大朝日岳山頂避難小屋
    大朝日岳山頂避難小屋

    遠くから見たときに鞍部の小屋が目立っていたが、近づいてみると2階建てでかなり大きな建物だった。立派な避難小屋で、宿泊登山者には心強い存在だろう。

  • 07:54
    大朝日岳
    大朝日岳山頂
    大朝日岳山頂

    ついに大朝日岳山頂に到着!霞んではいるものの、昨日の天気よりはマシだ。

    大朝日岳からの眺め
    大朝日岳からの眺め
    大朝日岳三角点
    大朝日岳三角点
    大朝日岳三角点
    大朝日岳三角点
    大朝日岳からのパノラマ
    大朝日岳からのパノラマ
    大朝日岳からのパノラマ
    大朝日岳からのパノラマ
    大朝日岳からの眺め
    大朝日岳からの眺め
    大朝日岳からの眺め
    大朝日岳からの眺め

    山頂からの展望は、霞みがあったとはいえ十分に素晴らしかった。朝日連峰の美しい稜線と、遠くに霞む山々の景色を心ゆくまで味わうことができた。

  • 08:05
    大朝日岳山頂避難小屋
    山頂避難小屋付近に咲くタカネナデシコ
    タカネナデシコ
  • 08:18
    銀玉水

    帰りは、小朝日岳のピークは踏まずに巻き道を通って時間短縮を図る。

  • 09:10
    古寺山
  • 09:22
    三沢清水
  • 09:38
    ハナヌキ峰分岐
  • 09:42
    一服清水
    一服清水の水場
    一服清水

    登りでは薄暗くて気づかなかった一服清水。この周辺だけは泥濘がひどいので、通過時には注意が必要だ。

  • 10:26
    古寺鉱泉
    営業終了後の古寺鉱泉朝陽館
    古寺鉱泉

    古寺鉱泉まで戻ってきた。前年まで営業していたのが嘘のように廃墟感が漂っていて、時の流れを感じさせる。そのうち取り壊される予定だと聞いている。

  • 10:31
    古寺鉱泉下駐車場
    古寺鉱泉と駐車場間の沢の護岸工事

    古寺鉱泉と駐車場をつなぐ沢は護岸工事中のようだ。

    古寺鉱泉案内センター
    古寺鉱泉案内センター

    古寺鉱泉と駐車場をつなぐ沢では護岸工事が進められていた。新しい古寺鉱泉案内センターも完成しており、登山者への情報提供拠点として機能するのだろう。

急いで吾妻山登山口の天元台へ

古寺鉱泉から天元台へ。予定では2時間で行けると想定していたが、3時間もかかった。

下山後の感想

東北遠征の2日目。朝日岳と午後からの吾妻山という強行軍だったが、なんとか予定通り昼前までに下山することができた。

古寺鉱泉からのルートは、激しい登り下りもなく、水場が3箇所も途中にあるので登山者に優しい登山道だった。古寺山までは周りが木々に囲まれているが、それを越えれば朝日連峰の美しい眺めの中を歩くことができて、実に気持ち良い山行となった。

一服清水周辺の泥濘と、小朝日岳あたりの傾斜がきついくらいで、全体的によく整備された歩きやすい登山道だった。朝日連峰の稜線歩きは、東北の山らしい雄大さと美しさを感じることができて印象深い。

予定通り昼前までに下りることができたので、この後は車で吾妻山の登山口、天元台へ。

かかった費用と装備

費用は、今回の遠征の中で最初の日本百名山 蔵王山の記事でまとめています。

今になって思うこと

朝日岳への登山を振り返ると、古寺鉱泉からのピストンルートは確かに単調ではあったが、朝日連峰の稜線美を十分に堪能できる素晴らしいコースだった。当初検討していた朝日鉱泉からの周回ルートも魅力的だったが、道路状況を考えると古寺鉱泉からのアプローチが現実的で正解だったと思う。

早朝からの登山で時間的余裕を持てたのも良かった。午後からの吾妻山への移動を考えると、この時間配分は適切だった。ただし、古寺鉱泉から天元台への移動時間を甘く見積もっていたのは反省点。山形県内とはいえ、思った以上に時間がかかることを学んだ。

朝日連峰は東北の山らしい雄大さがあり、特に稜線歩きの開放感は印象深い。今回は日帰りピストンだったが、いつかは山小屋泊でゆっくりと朝日連峰を味わってみたいと思う。古寺鉱泉朝陽館の営業終了は残念だが、時代の流れとして受け入れるしかないだろう。


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