羊蹄山から八甲田山まで
本来なら2018年6月29日から青森遠征に行くつもりだったが、高速バスに乗り遅れ、直前で計画を取りやめた(五竜岳のときに経緯を詳しく書いている)。
そのリベンジとして、青森への遠征を紅葉が期待できる9月に計画した。今回こそは絶対に行くんだ。
2018年9月29日 高速バスで弘前駅に到着、すぐに八甲田山へ
前日、バスタ新宿22:30発のバスではるばる青森の弘前駅までやってきた。
時刻は朝の7時45分、実に9時間超のバス旅だった。
アニメ「ふらいんぐうぃっち」にも登場した弘前駅の駅内。
前回訪れたのは2年前、その時はふらいんぐうぃっちの聖地巡礼するため、弘前市内を駆け回っていた。
毎度おなじみのニコニコレンタカー弘前駅前店で車をレンタル。
今回はフィットがなかったので、4WDのスイフトになった。したがって、後部座席がフラットにならない、寝れないのは覚悟している。仕方ない。
弘前市内から東にある八甲田山の登山口である酸ヶ湯を目指す。
その途中で寄った、JA津軽みらい あっぷるはうす かあさんの店でアップルパイとリンゴをゲットした。いいエネルギー源になってくれそうだ。
八甲田山の山行記録
- 日程:2018年9月29日(土) [日帰り]
- 天候:くもり
アクセス
酸ヶ湯の駐車場は広いが到着が遅かったのでほぼ満車でした。
酸ヶ湯温泉のほうにも第2第3?駐車場があるようなので、そちらだと余裕かもしれない。
地図・標高グラフ
⏱タイム | 🏃距離 | ↗登り | ↘下り |
---|---|---|---|
02:44 | 9.4km | 707m | 700m |
コースタイム
酸ヶ湯公共駐車場 09:25 → 09:55 残雪期道迷い注意地点 → 10:04 南八甲田展望所 → 10:08 地獄湯ノ沢 → 10:20 仙人岱(八甲田清水) → 10:24 桜沼 → 10:33 八甲田大岳森林限界 → 10:41 鏡沼 → 10:47 八甲田大岳 10:52 → 11:01 大岳鞍部避難小屋 → 11:17 毛無岱分岐 → 11:24 上毛無岱休憩所 → 11:30 毛無岱の階段 → 11:36 下毛無岱休憩所 → 11:52 城ヶ倉分岐 → 12:02 酸ヶ湯温泉 12:07 → 12:09 酸ヶ湯公共駐車場
- 09:25酸ヶ湯公共駐車場
酸ヶ湯温泉よりも十和田湖方面、登山口はこちらが近い。
ここ青森県の八甲田山を縦走路の起点として、山口県の秋吉台まで5000キロの日本山脈縦走、、、スケールでかい。
登山口から入って直ぐに水溜りと泥濘みがあった。
ここだけ火山性ガスで植生が白化してる。
- 09:55残雪期道迷い注意地点
- 10:04南八甲田展望所
今年は紅葉が早いのかな?もう結構な色付き。
沢沿いを登っていく。周りの変化に富んでて面白い。
- 10:08地獄湯ノ沢
- 10:20仙人岱(八甲田清水)
- 10:24桜沼
- 10:33八甲田大岳森林限界
- 10:41鏡沼
- 10:47八甲田大岳
高曇りだが最近の山行からすると、景色が見えるだけありがたい。
- 11:01大岳鞍部避難小屋
小屋の前の広場にはたくさんの人で賑わっていた。
- 11:17毛無岱分岐
すっかり秋の彩り。
- 11:24上毛無岱休憩所
- 11:30毛無岱の階段
この上毛無岱と下毛無岱を繋ぐ階段から見える景色が絶景。
- 11:36下毛無岱休憩所
- 11:52城ヶ倉分岐
酸ヶ湯温泉が下に見えてきた。
- 12:02酸ヶ湯温泉
- 12:09酸ヶ湯公共駐車場
八甲田雪中行軍遭難事件の現場にある記念碑
下山後には、映画「八甲田山」でよく知られている、八甲田雪中行軍遭難事件の現場へ向かう。
森の中だが、近くには銅像茶屋があり、そちらへ駐車した。
大雪の八甲田山を脆弱な装備かつ雪に不慣れな隊員が行軍した事によって起こった悲惨な遭難事故。その事故が起こった場所に建てられているのが、直立したまま仮死状態で発見された「後藤房之助伍長の像」。
雪山の恐ろしさや、準備の大切さがよくわかるので、雪山へ挑む前には是非見て欲しい映画である。
明日は天気が崩れそうなので、計画時には明日に予定していた岩木山は、今日これから登ることにしている。
そのため、足早に来た道を戻って弘前方面へ。
当時の感想
コース状況・危険箇所等
登山口から直ぐに木段に溜まった水溜りと泥濘みが連続して続くので、泥で汚れることは覚悟で。
毛無岱の木道は滑り止めの加工がされているが、それでも滑るところが多々あった(油断してると割と危険)。
全体的に整備が良くされていて、歩きやすさで言えばパーフェクト。大きい段差には、補助用の段差や岩が置いてあったりと、配慮されてるのがありがたい。
感想・記録
GW後に計画してたものの、バスに乗り遅れるというアホなミスを犯し、行けなかった青森遠征のリベンジ。
スタートは酸ヶ湯温泉から。何年か前に温泉に入ったことはあったが、ここから八甲田山に登れるなんて知らなかった。
初っ端から泥濘みの洗礼を食らうも、登山道自体は歩きやすくて、ハイキングのように気軽に歩けるコースだと思った。
植生、登山道、眺めもバリエーションに富んでて面白い。毛無岱では、色付き始めたばかりの紅葉だと思うが、視界が開けているので十分に満喫できた。中でも小刻みな階段を降りていく途中に見える景色が良かった。
またいつか来たいリスト入り。
この後、寄り道しながら岩木山へ(本来は明日に登ろうとしたが、雨予報なのでダブルヘッダー)。
費用
遠征中にかかった費用は、遠征最初の百名山にまとめて書くことにします。
交通費:高速バス 新宿ー弘前駅 往復 12020円、電車 675円、レンタカー35時間 6325円、有料道路 津軽岩木スカイライン 1600円、ガソリン代 2869円 / 計 23489円
雑費:入場券 400円、風呂 450円 / 計 850円
食費(概算):朝昼晩 2日分 4000円、行動食 1日 300円 / 計 4300円
合計:28639円
今に省みる
ゴールデンウィークに行くつもりだった青森遠征。
しかし、そのお陰?で紅葉の八甲田山を見ることができて、結果的には大満足。
東北地方の山は、関東の山が梅雨時期で登れない6月前後か、夏山シーズンの忙しさが一段落した10月前後に登ることが多かった。その2つの中では、紅葉が楽しめる後者に行くのが正解かもしれない。