飯能市街地の北西、本郷配水場の裏手にひっそりと位置する水道山(170m)。地形図にもその名が記されていますが、配水場のフェンス脇から細い踏み跡を辿る必要があり、事前情報がなければ通り過ぎてしまうような隠れたピークです。原作第23巻では、小春が単独でこの山を訪れ、山頂で楓から「剱岳計画」の電話を受けるという、後の展開に繋がる重要なエピソードの舞台となりました。
基本情報
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 山名 | 水道山(すいどうやま) |
| 標高 | 170m |
| 所在地 | 埼玉県飯能市本郷 |
| 難易度 | ★☆☆☆☆(舗装路がメインだが、山頂付近は踏み跡程度) |
| 推奨シーズン | 通年(夏季は藪漕ぎに近い状態になるため注意) |
| 所要時間 | 飯能中央公園から往復約40分 |
| 登山スタイル | 街歩き・低山散策 |
ヤマノススメでの描写
原作での登場シーン
【二百十八合目】ノリと勢い
- メンバー: 小春(単独)
- コース: 本郷配水場→水道山(170m)→《下山》→飯能中央公園
あらすじ
【二百十八合目 ノリと勢い】
山岳部の情報をもとに、一人で水道山を目指す小春。無事に山頂を発見したその瞬間、楓から一本の電話が入ります。下山後、飯能中央公園のトイレ前のベンチで楓と合流した小春は、そこで剱岳登頂の計画を相談されます。小春らしい「ノリと勢い」の快諾が、物語を大きな挑戦へと動かしていくことになります。
ヤマノススメ単行本23巻に収録されています
ルート地図
聖地巡礼のポイント
- 本郷配水場: 巨大な円筒形の給水タンクが目印。能仁寺の裏手、埼玉飯能病院脇の坂を上りきった場所にあります
- 水道山山頂: 配水場のフェンス沿いを進み、折り返すような踏み跡の先にあります。私設の山名標識と祠が鎮座しています
- 飯能中央公園: 小春と楓が剱岳について語り合ったベンチ(トイレ前)があります
アクセス・登山情報
アクセス方法
電車
- 西武池袋線「飯能駅」北口より徒歩。飯能中央公園まで約15分、そこから本郷配水場までさらに約10分です。
車
- 飯能中央公園の駐車場、または周辺のコインパーキングを利用してください。配水場付近は道幅が狭い住宅街であり、専用の駐車スペースもないため、車の乗り入れは控えましょう。
おすすめコース
【原作再現ルート】飯能中央公園発着
飯能中央公園から能仁寺を経由し、埼玉飯能病院脇の激坂を上って配水場へ。水道山登頂後は再び中央公園へ戻り、小春たちが座ったベンチで休憩するプランです。
【飯能低山縦走ルート】
天覧山から多峯主山へと続く縦走路の途中に、水道山への分岐があります。天覧山・神久山・多峯主山と合わせて巡ることで、飯能の低山の魅力を凝縮して楽しめます。
装備と準備
大半が舗装路ですが、配水場から山頂までのわずかな区間は未整備の踏み跡です。滑りやすい箇所や季節によっては藪になることもあるため、歩きやすい靴と長ズボンの着用を推奨します。
水道山山頂の探し方
本郷配水場の高いフェンスに沿って坂を上りきると、山道との合流点付近に鋭角に折り返す踏み跡があります。公式な案内板はないため、GPSアプリ等で現在地を確認しながら進むのが確実です。
水道山の魅力
飯能市街地の端に佇む、知る人ぞ知る隠れピーク
標高170mの水道山は、国土地理院の地形図にもその名が刻まれた立派な一座です。飯能中央公園や能仁寺といった主要スポットからわずかな徒歩圏内にありながら、配水場というインフラ施設と隣接した独特の立地が、日常と冒険が混ざり合う不思議な雰囲気を醸し出しています。
天覧山・多峯主山エリアとの高い親和性
単体では短時間の散策で終わりますが、飯能の主要なハイキングコースである「天覧山〜多峯主山」の縦走路と接続しているのがポイントです。神久山などと組み合わせることで、飯能の豊かな低山ネットワークを体感できる「一座」として、登山ルートに深みを与えてくれます。
「探して見つける」達成感を味わえる飯能百名山
公式な道標が一切存在しないため、登頂には事前情報と地図読みの力が必要です。フェンス脇の頼りない踏み跡を辿り、木々に囲まれた静かな頂で手書きの山名標識や小さな祠を見つけた時の喜びは、大規模な山とはまた違った「自分だけの場所を見つけた」という充足感を与えてくれます。
巡礼レポート
日程: 2023年5月4日[日帰り]
本郷配水場を目印に坂を上る

飯能中央公園から出発し、能仁寺の脇を通り抜けてしばらく進むと、右手側に埼玉飯能病院が見えてきます。その脇の坂道を上っていくと、視界に巨大な給水タンクが飛び込んできます。ここが本郷配水場です。

配水場にたどり着くまでの道のりも、なかなかの勾配がある上り坂でした。

配水場の高いフェンスに沿うようにして、さらに上へと登っていきます。
水道山ピークへの踏み跡を探す

本来は、途中の分岐から折り返す形で山頂を目指すのが正しいルートなのですが、往路ではその分岐に気づかず、直感に頼ってピークへと登ってしまいました。

よく見ると、かすかに踏み跡らしきものが続いています。
水道山山頂

たどり着いた山頂は、意外にも広々としていてなだらかな空間でした。最初はここが本当に水道山なのか確信が持てませんでしたが、木に掲げられた山名標識を見つけて一安心です。

山頂から少し南側へ進んだ奥まった場所には、小さな祠も鎮座していました。
飯能中央公園

山を下りて、飯能中央公園へと戻ってきました。かつてあおいの高所恐怖症の原因となったあのジャングルジムは、現在はもう撤去されて存在しません。

先月末に新装オープンした夢彩菓すずき

改装工事のためしばらく休業していた「夢彩菓すずき」ですが、つい先日の4月28日にリニューアルオープンしたばかりです。この新しくなった店構えが、今後の原作やアニメなどの描写にも反映されるのか楽しみですね。
よくある質問
Q: 水道山の正しい山頂への行き方は?
A: 本郷配水場のフェンスに沿って坂を上りきった地点に、山道との合流点があります。そこを左後方に折り返すようにして、細い踏み跡を辿ってください。山頂には手書きの山名板と小さな祠があります。道標がないため、事前にGPSアプリ等でルートを確認しておくことをおすすめします。
Q: 配水場の中を見学することはできますか?
A: いいえ、本郷配水場は飯能市の重要な水道施設であり、敷地内への立ち入りは固く禁じられています。聖地巡礼の際も、フェンスの外側から見学するようにしましょう。また、山頂付近の踏み跡は配水場の施設に極めて近いため、構造物等に触れないよう配慮が必要です。
Q: 他の山と組み合わせて歩くことは可能ですか?
A: はい、非常にスムーズに回れます。水道山は天覧山から多峯主山へと続く「飯能縦走コース」の目鼻の先に位置しています。天覧山側から多峯主山を目指す途中で水道山に立ち寄り、その後多峯主山へ向かうルートは、半日ハイキングとして非常に人気があります。
Q: 作中に登場する飯能中央公園のベンチはどこですか?
A: 原作では楓と小春が「トイレ前のベンチ」で話すシーンがあります。飯能中央公園内には複数のトイレがありますが、入口近く(広場側)のトイレの前にあるベンチがその描写に近いとされています。また、その近くにはかつてジャングルジムがあったとされる広場もあり、作品の世界観を強く感じられるスポットです。

