あおいたちがテント泊に挑戦した山行。奥秩父の名峰、瑞牆山と金峰山を2日間で登る本格的な登山は、岩場あり、絶景あり、そして仲間との絆を深める特別な体験となりました。
基本情報
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 山名 | 瑞牆山(2,230m)・金峰山(2,599m) |
| 標高差 | 約900m(瑞牆山)/ 約1,200m(金峰山) |
| 所在地 | 山梨県北杜市・長野県川上村 |
| 難易度 | ★★★★☆(中上級者向け・岩場あり) |
| 推奨シーズン | 5月~11月 |
| コースタイム | 1泊2日(テント泊) |
| 登山スタイル | テント泊 |
ヤマノススメでの描写
原作での登場シーン
【五十二・五十三合目】《テント泊》瑞牆山~金峰山
- メンバー: あおい、ひなた、ここな、楓
- アクセス: 東飯能駅→(スーパーあずさ)→韮崎駅→(バス)→瑞牆山荘バス停
- コース: 瑞牆山荘→富士見平小屋(テント設営)→瑞牆山(2,230m)→富士見平小屋(テント泊)→金峰山(2,599m)→富士見平小屋→瑞牆山荘
あらすじ
【五十二合目 ふたりの気持ち】登山の前日、あおいとここなで料理の仕込み。当日はあおいが寝坊で東飯能駅の集合に遅刻。富士見平小屋でテント設営し、まずは瑞牆山へ。頂上でトマトクリーム鍋とホットドッグを作って食べる。
【五十三合目 みんなで縦走】テン場に戻り、夕食は袋ラーメンにコンビニおにぎり投入。翌日は荷物を置いて、金峰山へピストン(来た道を戻ること)。道中でヒザを痛めたひなたにあおいが付き添い、登頂を諦めテン場に戻る。
ヤマノススメ単行本7巻に収録されています
ルート地図
アニメでの登場シーン
【第3期/第11~12話】【第4期/#04】《テント泊》瑞牆山~金峰山
- メンバー: あおい、ひなた、ここな、楓
- アクセス: 東飯能駅→韮崎駅→〈バス〉→瑞牆山荘バス停
- コース: 瑞牆山荘→富士見平小屋(テント設営)→桃太郎岩→瑞牆山→富士見平小屋(テント泊)→金峰山→富士見平小屋→瑞牆山荘
- 備考: 前日あおいとここなで料理の仕込み、当日はあおいが寝坊で遅刻。瑞牆山下山後のテント場で夕食、トマトクリーム鍋とホットドッグを作って食べる。2日目、荷物をテン場に置いて金峰山へピストンするも、ヒザを痛めたひなたと付き添いのあおいは登頂を諦めテン場に戻る
聖地巡礼のポイント
- 富士見平小屋: テント場があり、水場・トイレ完備の重要拠点
- 桃太郎岩: 瑞牆山への登山道にある特徴的な岩
- 瑞牆山山頂: 100以上の岩峰が林立する独特の景観
- 五丈石: 金峰山山頂にある高さ約15mの巨岩
登山・アクセス情報
アクセス方法
瑞牆山・金峰山へのアクセスは、公共交通機関利用の場合は韮崎駅からのバスが基本となります。
電車・バスでのアクセス JR韮崎駅から山梨峡北交通バス「瑞牆山荘」行きで約70分。1日の本数が少ないため、往路・復路ともに時刻表の徹底確認が必須です。
マイカーでのアクセス 中央自動車道須玉ICから約40分。瑞牆山荘前に無料駐車場がありますが、週末は午前3〜4時には満車になる激戦区です。
大弛峠からのアクセス 金峰山のみを目指す場合は、大弛峠からのルートもあります。車でアクセス可能な日本最高所の車道峠(2,365m)から、比較的短時間で金峰山に登れます。
おすすめコース
あおいたちと同じルートでテント泊登山を楽しむプランです。
1日目 瑞牆山荘→富士見平小屋 テント設営→昼食→瑞牆山登山開始→桃太郎岩→瑞牆山山頂→富士見平小屋→夕食・就寝
2日目 起床・朝食→金峰山登山開始→大日小屋→金峰山山頂→富士見平小屋→テント撤収→瑞牆山荘
日帰りプラン テント泊が難しい場合は、どちらか一方の山を日帰りで楽しむことも可能です。瑞牆山は往復約5時間、金峰山は往復約7時間が目安です。
装備と準備
テント泊縦走には通常の登山装備に加えて、キャンプ用品が必要です。
テント泊装備
- テント
- 寝袋(3シーズン用以上)
- マット(快適な睡眠のため必須)
- クッカー・バーナー(調理用)
- ヘッドランプ(夜間行動用)
岩場対策 瑞牆山は岩場が多いため、以下の装備が重要です:
- グリップの良い登山靴
- 手袋(岩場での手の保護)
- ヘルメット(推奨)
食料計画 あおいのようにトマトクリーム鍋を作るなら、前日の仕込みが大切。軽量化のため、フリーズドライ食品の活用もおすすめです。富士見平小屋の美味しい天然水が利用可能です(チップ制)。
実際の巡礼記録
日程: 2017年8月11日[日帰り]
コースタイム: 大弛峠 08:50→09:09 朝日峠 09:10→09:22 大ナギ→09:33 朝日岳→10:17 金峰山→10:19 五丈石 10:28→10:41 金峰山小屋分岐 10:46→10:51 千代の吹上→10:57 砂払の頭 10:58→11:31 大日岩 11:32→11:47 大日小屋→11:55 鷹見岩分岐→12:21 富士見平小屋 12:36→12:49 瑞牆山・八丁平分岐 12:50→12:54 桃太郎岩→13:25 大ヤスリ岩 13:38→13:40 瑞牆山 14:07→14:10 大ヤスリ岩 14:12→14:33 桃太郎岩 14:36→14:40 瑞牆山・八丁平分岐→14:53 富士見平小屋→15:16 瑞牆山荘
ルート地図
巡礼レポート
縦走の起点、標高2,365mの大弛峠へ
今回は『ヤマノススメ』原作のルートとは反対に、金峰山を挟んで東側の大弛峠(おおだるみとうげ)から瑞牆山(みずがきやま)を目指し、瑞牆山荘へと下る縦走ルートを歩きました。
大弛峠ですでに高度を稼いでいるため登りは少なくなりますが、下山後のバスの本数が限られているため、ある程度の脚力と時間管理が求められる健脚向けの行程です。
塩山駅からバスと乗り合いタクシーで、大弛峠へ

塩山駅からバスに乗り、柳平で乗り合いタクシーに乗り換えて、標高2,365mまでワインディングロードを登ってきました。自動車で走れる場所としては、日本で2番目の高さだそうです。

訪れたのは「山の日」。峠近くの大弛小屋では、記念の「10円カレー」が提供されるとのことで賑わっていました。

峠を挟んで国師ヶ岳方面と金峰山方面、2つの登山道が分かれています。金峰山側の登山口では、20人ほどの団体が入口を塞ぐ形でミーティングをしており、少し戸惑いながらのスタートとなりました。


天気はあいにくの霧ですが、雨が降っていないだけマシかもしれません。


朝日岳の手前で早くも森林限界の雰囲気を感じましたが、展望が望めないため、道中はカメラでひたすらキノコを撮影して楽しみました。





金峰山頂上へ向かう道。徐々に岩場となっていく。

“土砂が流れるのでケルンは○○ないで”、読めなかった。
ケルンを作るなか壊すなのどっちだろ。
金峰山の頂上

岩場を乗り越えながら、金峰山の頂上へ到着。霧の向こうにそびえる五丈石(ごじょうせき)の上に立つ人のシルエットが、とても格好良く見えます。


五丈石の手前は広場になっているため、岩場の狭い山頂よりも、こちらで休むのがおすすめです。




五丈石の右横を巻いて先へ進みます。





大日岩(だいにちにいわ)の手前には鎖場もありましたが、金峰山周辺の岩は滑りにくいため、慎重に行けば鎖に頼らなくても通過できました。



登山道の下にある大日小屋。

マルバダケブキの群生。
ここ以外に富士見平小屋の水場にも群生していた。
富士見平小屋で休憩

ちょうどお昼頃、ルートの要所である富士見平小屋に到着しました。

ここは瑞牆山と金峰山の分岐点にあり、休憩用のベンチも豊富です。メニューも山小屋とは思えないほど本格的で、とても美味しそうでした。





休憩後、瑞牆山を目指します。一旦沢へと下り、流れの緩やかな渡渉ポイントを抜けると、中央が見事に割れた「桃太郎岩」が現れます。


さらに進んで「大ヤスリ岩」を見上げると、その迫力に圧倒されます。

瑞牆山の登りは想像以上にテクニカルで、場所によっては腕力を使う場面もありました。
瑞牆山山頂に到着

山頂に到着しましたが、残念ながら辺りはガス。大ヤスリ岩までは見えましたが、それより先は真っ白です。


それでも、岩の先端まで行くと高度感があり、十分にスリリングな体験ができました。





下りはリズムよくペースを上げることができ、予定より早い時間に瑞牆山荘へ到着。最終の1本前のバスに乗ることができ、大満足の縦走となりました。
周辺情報・関連記事
テント泊を学べる山
雲取山 東京都最高峰でのテント泊。山頂の「雲取山荘」テント場は整備が行き届いており、テント泊デビューに最適。
燕岳 北アルプス入門。「燕山荘」のテント場は北アルプス屈指の絶景スポット。初心者でも本格的なアルペンムードを楽しめる。
岩場トレーニングに適した山
妙義山 上級者向けの岩場。鎖場の連続で技術を磨ける。
乾徳山 岩場と鎖場のバランスが良い練習場。
ステップアップコース
瑞牆山・金峰山を登った後の次なる挑戦:
- 甲武信ヶ岳縦走: 奥秩父の深さを味わう、静かな稜線歩きが魅力
- 八ヶ岳縦走: 赤岳や横岳の岩稜帯は、瑞牆山での経験を活かす次のステージにぴったり
- 北アルプステント泊縦走: 表銀座コースなど、憧れの稜線テント泊へ
よくある質問
Q: テント泊初心者でも大丈夫ですか?
A: はい。富士見平小屋はトイレが清潔で、美味しい水場も近いため、初心者にとって非常に条件の良い場所です。ただし、現在は事前予約制となっているため、公式サイトでの予約を忘れずに。
Q: 瑞牆山と金峰山、どちらか一つならどちらがおすすめ?
A: 巨岩が織りなすアスレチックな登りを楽しみたいなら瑞牆山、3,000m級の稜線歩きのような開放感を味わいたいなら金峰山がおすすめです。どちらも異なる魅力があるため、ぜひ1泊2日で両方巡ってみてください。
Q: 水場の状況は?
A: 富士見平小屋近くの沢に「平成の名水百選」に選ばれた天然の水場があります。水量は安定しており非常に美味しい水ですが、環境維持のため協力金(チップ)を支払って利用しましょう。
Q: 岩場が心配なのですが…
A: 瑞牆山は鎖場が少なく、自分の手足を使って岩を登る箇所が多いため、三点支持の基本が試されます。雨天時は岩が非常に滑りやすくなるため、初心者の方は無理をせず、天候の良い日を選んでアタックしましょう。


















