日本百名山全山踏破 8座目 磐梯山 | 東京転居後初の山開き参戦と表磐梯から裏磐梯への縦走

磐梯山山頂 日本百名山
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日本百名山全山踏破を志す以前。1座目から9座目までの山行は、記録に残していません。
記憶に頼って書いた記事なので、間違いや曖昧な部分があると思います。予めご了承下さい。

磐梯山に向かうまで

2012年4月、仕事のため実家の愛知から東京へ引っ越したばかりの頃。新しい環境での生活に慣れようと忙しい日々を過ごしていた中、M先輩からFacebookで磐梯山の山開きへの誘いが届いた。久しぶりの山登りということで、迷わず二つ返事で参加を了承。

実は磐梯山には学生時代から何度も登っており、写真記録を見ると過去5回は登頂している馴染みの山。ダンスダンスレボリューションのマット型コントローラーを山頂に担いで踊ったり、自転車を分解して山頂まで運んだりと、数々のネタ登山を敢行していた若かりし頃の思い出深い場所でもある。

しかし、山開きが5月13日から27日に急遽変更となり、M先輩らは日程が合わず不参加となった。結果的にH君と二人だけでの登山となったが、久しぶりの山行への期待感は変わらず高まっていた。

東京在住となってから初めての本格的な登山。事前に登山のトレーニングを兼ねて、事前に高尾山で足慣らしも実施。東京近郊の登山事情を知る良い機会にもなった。

2012年5月5日 高尾山

  • 高尾山 ケーブルカー駅前
  • 高尾山一号路
  • 髙尾山 薬王院
  • 高尾山山頂からの富士山
  • 高尾山山頂599m

登山のトレーニングと、長らく仕舞い込んでいた登山靴の感触を確かめるため、高尾山を訪れた。

東京へ移住して以来、初めて登る高尾山だったが、その尋常ならざる人出にはカルチャーショックを覚えた。ゴールデンウィーク期間中という事情もあろうが、登山口から山頂に至るまで途切れることのない混雑の中で登山を強いられる体験は、世界を見渡しても高尾山くらいのものではないだろうか。

実際に登ってみた

日程: 2012年5月27日(日) [日帰り] 天候: 快晴

アクセス

往路: 東京からレンタカーで前日22時に出発 → 猪苗代登山口 

復路: 裏磐梯ビジターセンター → 猪苗代スキー場駐車場

地図・標高グラフ

当時のルートをあとから計算したもので、実際の時間、距離等ではありません。

⏱タイム🏃距離↗登り↘下り
08:4617.1km1,148m1,059m

コースタイム

当時のルートをあとから計算したもので、実際の時刻ではありません。

2012年5月27日

07:30 猪苗代登山口 – 09:44 天の庭 – 10:19 鏡ヶ池 – 10:36 沼ノ平 – 11:00 沼ノ平分岐 – 11:24 天狗岩 – 11:32 弘法清水小屋 – 12:12 磐梯山 – 12:34 弘法清水小屋 – 13:29 裏磐梯スキー場分岐 – 14:01 銅沼 – 14:08 第2リフト終点 – 14:39 裏磐梯スキー場 – 15:17 裏磐梯高原駅バス停 – 15:19 五色沼自然探勝路 – 15:21 柳沼 – 15:29 青沼 – 15:31 るり沼 – 15:38 弁天沼 – 15:52 深泥沼 – 16:16 裏磐梯ビジターセンター

猪苗代登山口
猪苗代登山口

猪苗代登山口からスタート。久しぶりの磐梯山だが、懐かしいコースの記憶が蘇ってくる。5月末という時期で、まだ残雪が点在している箇所もあり、春山の雰囲気を存分に味わえる。

猪苗代スキー場
猪苗代スキー場
猪苗代スキー場
猪苗代スキー場
猪苗代スキー場 猪苗代湖を眺める
猪苗代スキー場
磐梯山表磐梯側
磐梯山登山道序盤の樹林帯コース
磐梯山登山道
磐梯山登山道5月下旬の残雪地帯
残雪
磐梯山から裏磐梯の展望
磐梯山火山活動跡地

急登区間を登り終え、しばらく歩くと火山活動の痕跡を感じる荒々しい地形に変化し、磐梯山の火山としての迫力を実感。

磐梯山弘法清水小屋への登山道
磐梯山登山道の花
磐梯山登山道の花
磐梯山山頂1816m
磐梯山山頂

磐梯山山頂からの大パノラマは何度見ても感動的で、何一つ遮るものがなく、猪苗代湖や周辺の山々を見渡す雄大な風景に改めて魅了される。

磐梯山山頂
磐梯山山頂
磐梯山山頂からの猪苗代湖
磐梯山山頂
磐梯山山頂での登頂
磐梯山山頂
磐梯山裏磐梯側の銅沼と噴火跡地の荒々しい火山地形
銅沼と裏磐梯

下山は裏磐梯方面へ。銅沼での荒々しい裏磐梯の風景は、表磐梯とは全く異なる火山の破壊力を物語る圧巻の光景。五色沼自然探勝路では、磐梯山噴火が作り出した美しい湖沼群を駆け足で巡った。

磐梯山裏磐梯銅沼の火山湖
銅沼と裏磐梯
裏磐梯銅沼から見上げる磐梯山の崩壊壁と火山の迫力ある姿
銅沼と裏磐梯

下山後の感想

東京転居後初の本格的な登山で、久しぶりの山歩きの爽快感を存分に味わえた。特に磐梯山は馴染みのある山だったため、安心感を持って楽しめたのが良かった。

表磐梯から裏磐梯への縦走コースは、火山の多面性を一度に体験できる贅沢なルート。穏やかな表磐梯の風景から、荒々しい裏磐梯の景色への劇的な変化は、磐梯山ならではの醍醐味。特に銅沼周辺の荒涼とした風景は、噴火の威力を実感させる迫力ある光景だった。

H君との二人だけの登山となったが、静かな山行で磐梯山の魅力を再発見できた。過去のネタ登山とは違い、純粋に山そのものを楽しめた充実した一日。東京在住での新しい登山スタイルの第一歩として、良いスタートが切れた。

かかった費用と装備

この山行では費用を記録していないので、記録なしとします。

今になって思うこと

2021年に日本百名山を完登した現在振り返ると、この磐梯山は、レンタカーで登山する(+車中泊)という、百名山のアプローチで多用してきた交通手段の原点だったと感じている。

磐梯山の魅力は、表磐梯から裏磐梯への縦断で体験できる火山のダイナミズム。噴火によって作り出された荒々しい裏磐梯の風景と、穏やかな表磐梯の対比は、日本の火山の特徴を理解する上でも非常に価値のある体験。特に銅沼周辺の荒涼とした景色は、自然の破壊力と創造力を同時に感じられる貴重な場所。

過去5回も登っている馴染みの山でありながら、毎回新しい発見があるのも磐梯山の素晴らしさ。学生時代のネタ登山とは違い、純粋に山としての魅力を味わえるようになったのは、登山経験を重ねた成果だと思う。

裏磐梯の五色沼自然探勝路は、ハイキングと観光を同時に楽しめる贅沢なコース。磐梯山噴火が生み出した美しい湖沼群は、破壊と創造の自然のサイクルを美しい形で表現した芸術作品のよう。下山後の疲れた身体にも優しい平坦なコースで、登山の余韻を楽しみながら歩ける最高のご褒美。登山しない人にもオススメ。


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