ヤマノススメ聖地巡礼 – 男体山【あおいとひなたの登拝と御朱印への誓い】

男体山山頂 ヤマノススメ聖地巡礼
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栃木県日光市の男体山(なんたいさん)。標高2,486mの日本百名山であり、古来から山岳信仰の対象として崇められてきた霊峰です。二荒山神社から入山料を支払って登る「登拝」という独特のスタイルが特徴。あおいとひなたが挑んだこのエピソードでは、一合目から続く容赦ない急登、暗くなり始めた下りでひなたが手を差し伸べる場面が印象的に描かれています。

基本情報

項目詳細
山名男体山(なんたいさん)
標高2,486m
所在地栃木県日光市
難易度★★★☆☆(中級者向け・急登が長く続く)
推奨シーズン4月25日~11月11日(二荒山神社登拝期間)
コースタイム往復約6時間(ピストン)
登山スタイル日帰り登山(入山料1,000円必要)

ヤマノススメでの描写

原作での登場シーン

【二百五十六合目~二百六十合目】男体山

  • メンバー: あおい、ひなた
  • アクセス: JR日光駅→〈東武バス〉→二荒山神社前バス停
  • コース: 二荒山神社中宮祠→一合目→三合目→四合目→八合目→九合目→男体山(2,486m)→(ピストンで下山)→二荒山神社中宮祠
あらすじ

【二百五十六合目 御朱印】日光駅からバスに揺られて登山口の二荒山神社へやってきたあおいとひなた。あおいは御朱印をもらおうとしたが、下山してからの楽しみにとっておくことに。

【二百五十七合目 もしかして…!?】二荒山神社から登り始めてすぐ一合目。前座なのに容赦ない登りが続き、三合目でもうキツイと気づくあおい。コースタイムから遅れていることを気にして急ごうとする。

【二百五十八合目 自分の実力】岩だらけの登りがひたすら続く中、ペース通りに歩けなくて息切れするあおい。自分の今の実力をまざまざと思い知らされる。

【二百五十九合目 つまりは半分】つらい思いをしながらも登り続けるあおい。森林限界を越えた先で広がる景色を見て、なぜ山に登るのかという理由を改めて思い出す。

【二百六十合目 自分の現在地】登りの疲労が蓄積し、下りでは踏ん張りが効かずペースが落ちるあおい。気づけば辺りが暗くなり始め、ヘッドランプをつけたひなたが手を差し伸べる。なんとか下山できたものの、御朱印をもらう時間は間に合わず。ヘトヘトになってバスで帰る。

ヤマノススメ単行本27巻に収録されています

ルート地図

聖地巡礼のポイント

  • 二荒山神社中宮祠: 登山口。入山料を支払いお守りを受け取る。原作であおいが御朱印を後の楽しみにとっておいた場所
  • 一合目: 登り始めてすぐ到達。ここからキツイ登りが続く
  • 三合目: 車道に出て一息つける区間。緩やかな傾斜が続く
  • 二荒山神社奥宮・男体山山頂: 山頂に刺さった剣と神社

アクセス・登山情報

アクセス方法

電車+バスでのアクセス

  • 新宿・浅草方面→東武日光線「東武日光駅」
  • JR宇都宮線「日光駅」から東武バス(湯元温泉行き・中禅寺温泉行き)で「二荒山神社前」下車
  • 乗車時間約45分

車でのアクセス

  • 日光宇都宮道路「清滝IC」から約30分
  • 二荒山神社駐車場(有料)または中禅寺湖沿いの駐車場を利用

おすすめコース

二荒山神社ルート(原作ルート・ピストン) 二荒山神社中宮祠→登拝門→一合目→三合目(車道)→四合目→七合目→八合目(瀧尾神社)→九合目→二荒山神社奥宮→男体山山頂→同ルート下山

標準コースタイム(往復) 登り: 約3時間30分〜4時間、下り: 約2時間30分〜3時間

重要事項: 登拝期間 男体山は二荒山神社の管理のもと、毎年4月25日~11月11日の期間のみ登拝可能。期間外は入山できないため注意が必要です。

装備と準備

必須装備

  • 登山靴(岩場・ザレ場対応)
  • 雨具上下(天候急変に備えて)
  • 防寒着(標高2,486m、曇りの日は気温が下がる)
  • 十分な水・行動食(山頂直下まで補給ポイントなし)
  • ヘッドランプ(原作のように、いざという時のために必携)

あると便利

  • 手袋(岩場の三点確保用)
  • ストック(下りの足への負担軽減)
  • 御朱印帳(二荒山神社中宮祠・奥宮の御朱印。時間に余裕を持って下山を)

入山料

  • 1,000円(二荒山神社中宮祠にて支払い)
  • お守りとコースマップが付いてくる

山の特徴・見どころ

「登拝」という独特の登山スタイル

日本百名山の中でも、神社の境内から「登拝」という形で入山する珍しい山です。受付で登拝料を支払い、授与された「登拝守」を身につけて、登拝門の鈴を鳴らして出発します。この独特の儀式感は他の山では味わえないもので、原作でもあおいが御朱印へのこだわりを見せるなど、神社登山ならではの楽しみが描かれています。

一合目からの試練

中宮祠(標高約1,280m)から山頂(2,486m)まで、標高差1,200m以上をほぼ直登で一気に登ります。三合目から四合目にかけての車道歩きで一息つけますが、そこから再び本格的な急登に。体力に自信があっても、ペース配分を誤ると苦労することになります。

森林限界と火山の景色

九合目を過ぎると、それまでの樹林帯から一変して樹木がなくなり、赤茶けた火山礫(ザレ場)が広がる荒々しい景観へと変わります。視界が開け、眼下に中禅寺湖の雄大な姿を捉えられるのもこのあたり。つらい登りに耐えるあおいが「登る理由」を思い出したのも、この劇的な景色の変化があってこそ。晴天時には、日光の山並みが織りなす大パノラマが広がります。

山頂の剣と信仰の象徴

山頂には黄金に輝く大きな剣が突き刺さっており、古来からの山岳信仰の象徴として圧倒的な存在感を放っています。二荒山神社奥宮への参拝はもちろん、一等三角点の確認や、夏には高山植物を愛でるのも楽しみの一つです。

実際の巡礼記録

日程: 2017年7月22日(土)[日帰り]
天候: くもりのち雨
コースタイム: 二荒山神社前バス停 11:2411:29 二荒山神社中宮祠→12:08 四合目→12:46 七合目→13:05 八合目瀧尾神社→13:28 九合目→13:39 二荒山神社奥宮 13:5814:25 七合目→14:52 四合目→15:27 二荒山神社中宮祠→15:30 二荒山神社前バス停

ルート地図

巡礼レポート

二荒山神社で入山料を支払い登拝スタート

二荒山神社前バス停での出発準備
二荒山神社前バス停

二荒山神社(中宮祠)の境内には、湖沿いの駐車場のほかに境内利用者用の駐車場もあり、観光地らしい充実した設備が整っています。

二荒山神社中宮祠での登拝手続き
二荒山神社中宮祠
男体山登拝受付での入山料支払い
男体山登拝受付

まずは受付にて登拝料500円(当時の価格)を支払い、交通安全のお守りとコースマップを受け取ります。お守りはネックストラップ式で、境内で出会う登山者の多くが首にかけていました。

百名山で入山料(登拝料)を納める山は珍しいですが、神社が管理する聖域であることを考えれば、身が引き締まる思いがします。

二荒山神社中宮祠の登山口入口
二荒山神社中宮祠の登山口
登拝門での登山開始の鈴
登拝門

登山口となる「登拝門」では、鈴を鳴らして先へ進みます。こうした神社らしい儀式感があるのは、男体山ならではの魅力です。

男体山一合目標識と急登開始
一合目

門をくぐるとすぐに一合目の標識が現れ、いきなりの洗礼ともいえるキツめの登りが始まります。

三合目の車道でひと息、四合目から再び急登

男体山三合目からの車道歩き
三合目

登り始めてすぐに息が上がりますが、三合目からは車道歩きになり、一息つくことができました。登り坂ではあるものの傾斜が緩やかなため、呼吸を落ち着かせる休憩タイムのような区間です。

四合目の鳥居での再登山道入り
四合目の鳥居

しかし、四合目の鳥居をくぐると道は再び本格的な登山道へ戻り、容赦ない急登が続きます。

七合目~八合目・徐々に変わる植生

男体山七合目過ぎのザレた登山道
ザレた道

七合目を過ぎると足元がザレ始め、火山らしい荒々しい表情に変わっていきました。

瀧尾神社手前の鳥居でのマイルド登り
瀧尾神社手前の鳥居

八合目の「瀧尾神社」手前にある鳥居を越えると、登りがいくぶんマイルドになり、疲れてきたタイミングで足への負担が減るのは助かりました。

八合目瀧尾神社での中間休憩
瀧尾神社
九合目からの樹木消失と開けた展望

九合目、森林限界を越えて火山の景色へ

九合目での赤茶火山礫の荒々しい景観

九合目からは突然樹木がなくなり、赤茶色の火山礫が広がるダイナミックな景観に一変します。「ガスがなければ最高な眺めだろうな」と思いながら一歩ずつ進みましたが、この日は残念ながらガスに包まれていました。

山頂・二荒山大神と剣

二荒山神社奥宮の鳥居での山頂直前
二荒山神社奥宮の鳥居

二荒山神社奥宮の鳥居をくぐり、ついに山頂に到着。

二荒山神社奥宮での神聖な山頂境内
二荒山神社奥宮
二荒山大神での男体山信仰の象徴
二荒山大神
男体山山頂での20座目百名山達成
男体山山頂
男体山山頂でのガスに包まれた展望
男体山山頂
男体山山頂の剣での山岳信仰の象徴
男体山山頂の剣

山頂に突き刺さった大きな剣は、山岳信仰の象徴という以上に、どこか超自然的な迫力を放っていました。

男体山一等三角点
一等三角点
男体山山頂
男体山山頂でのウスユキソウ高山植物
ウスユキソウ

一等三角点の近くには、ハクウスユキソウも可憐に咲いていました。

眺望こそありませんでしたが、ガスに包まれた山頂は非常に幻想的な雰囲気です。晴れていれば中禅寺湖の全景が見えたはずですが、それは次回の楽しみにとっておきます。

下山と中禅寺湖の発見

下山時の中禅寺湖見下ろし景色
下山

下山の途中、登りでは余裕がなくて気づかなかった「中禅寺湖を見下ろす景色」をふとした瞬間に発見しました。

その後パラパラと雨が降り始めたため、ザックカバーを装着して慎重に下ります。

男体山での猿の群れ遭遇
男体山の猿
男体山の道路横断する猿の行動観察
男体山の猿

車道まで戻ったところで、10頭ほどの猿の群れに遭遇しました。警戒心が強く、近づくと逃げていきましたが、中には堂々と道路を横断するものもいて、自然の豊かさを感じさせてくれました。

男体山下山完了での登拝終了
下山完了

無事に下山を完了し、バスで帰路へ。天気が崩れたのは残念でしたが、直射日光がなかった分、体力的には登りやすかったです。

奥日光へ行く途中の戦場ヶ原でハイキング

戦場ヶ原での三本松園地ハイキング
戦場ヶ原

戦場ヶ原の三本松園地へ立ち寄りました。ここは車道から少し歩くだけで広大な戦場ヶ原を一望できる展望台となっており、手軽なハイキングにぴったりです。

戦場ヶ原の湿原パノラマ展望
戦場ヶ原のパノラマ

今回の登山を振り返ると、神社の「登拝」という形での山行は非常に新鮮で、いつもの百名山とは一味違った厳かな雰囲気を楽しむことができました。

周辺情報・関連記事

関連するヤマノススメ聖地

  • 筑波山 – 関東の名山。男体山へのステップアップに最適。
  • 那須岳 – 栃木の活火山。ひなたが家族で登った山。

日光エリアの見どころ

中禅寺湖:男体山の噴火によって生まれた堰止湖。下山後に湖畔のカフェでひと息つくのが巡礼者の定番です。

戦場ヶ原:日光を代表する湿原。三本松園地からの眺望はもちろん、整備された木道を歩くハイキングもおすすめです。

二荒山神社の御朱印:山頂の奥宮と麓の中宮祠で、それぞれ異なる意匠の御朱印が授与されます。

よくある質問

Q: 登拝期間はいつからいつまでですか?

A: 毎年4月25日から11月11日までです。期間外は神域として固く閉ざされており、入山することはできません。

Q: 入山料(登拝料)はいくらですか?

A: 大人1,000円です。二荒山神社中宮祠の登拝受付で納め、引き換えに「登拝守」とコースマップを受け取ります。

Q: 御朱印はどこでもらえますか?

A: 二荒山神社中宮祠(登山口)と、山頂にある奥宮の2箇所でいただけます。ただし、社務所が閉まる時間(16時〜17時頃)までに下山しなければ、原作のあおいのように「もらい損ねる」ことになるので注意が必要です。

Q: 日帰り登山は可能ですか?

A: 可能です。ただし、標高差1,200mを一気に登る過酷な行程です。登り約4時間、下り約3時間を標準とし、原作のようにペースが落ちることも想定して、早朝7時〜8時には出発するのが理想的です。

Q: 初心者でも登れますか?

A: 一合目から山頂までほぼ「平坦な場所がない」急登が続きます。天覧山などの低山だけでなく、筑波山や奥多摩の山々などで「標高差1,000m程度」の経験を積んでから挑戦することをおすすめします。

Q: 周辺の宿泊施設は?

A: 中禅寺湖畔に温泉宿やホテルが充実しています。日光白根山とのセットで楽しむ場合は、さらに奥の「日光湯元温泉」に宿泊すると、登山の疲れを源泉掛け流しの硫黄泉で癒やすことができます。

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