日本百名山全山踏破 10座目 赤城山

駒ヶ岳から黒檜山 日本百名山
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赤城山に登るまで

2015年から2016年にかけて、ヤマノススメの原作やアニメで登場した舞台の山を訪れる、いわゆる「聖地巡礼」が新しい趣味となりつつあった。

これまで登ったのは、三ツ峠、高尾山や筑波山など比較的ゆるい日帰り登山ばかりだったが、ヤマノススメ原作では宿泊を伴う登山へとステップアップしており、聖地巡礼するためには自分もステップアップしていかなければならないと思い始めた。

2016年4月29日 日和田山

日和田山 山頂
日和田山 山頂

2016年6月11日 棒ノ嶺

棒ノ嶺 山頂
棒ノ嶺 山頂

ヤマノススメ聖地巡礼から徐々に本格登山へ

2017年の年始に、今まで趣味としてやってきていたJR全線完乗(北海道から鹿児島までJRの全路線を乗りつぶすこと)を達成した。
遠くの鉄道へ出かけていくこともなくなり、すっぽりと週末に空きができたので、ヤマノススメの聖地巡礼として鎌倉アルプスと御岳山に登った。

2017年1月4日 鎌倉アルプス

大平山山頂
大平山山頂

2017年1月7日 御岳山~日の出山、龍崖山

日の出山山頂
日の出山山頂

2月には、モンベルでトレッキングパンツを購入。伸縮性があって動きやすい、これはいいやつだ。

2017年2月4日 飯能アルプス

子の権現の鉄下駄
子の権現の鉄下駄

トレッキングパンツは買って大正解。10キロ近くある飯能アルプス(大高山~子ノ権現)も快適に縦走できた。

2017年2月26日 三原山

三原山火口
三原山火口

そして、旅行先の伊豆大島では三原山のお鉢めぐり。火山が作り出す今まで見たこともない景色に圧倒された。

2017年3月12日 賤ヶ岳

賤ヶ岳山頂
賤ヶ岳山頂

滋賀県の琵琶湖北部にある賤ヶ岳。想定してなかった残雪の中での登山。危うく遭難するところだった。

2017年3月19日 関八州見晴台

関八州見晴台
関八州見晴台

3月には関八州見晴台へ登り、登山熱が俄然高まってきた。もっと山に登りたい!

雪山である赤城山地蔵岳への準備

ちょうど春の青春18きっぷが2回分余らせており、日帰りで行けそうな範囲で聖地巡礼にもなる山となると、ヤマノススメ原作5巻と9巻で登場する赤城山の地蔵岳が。
9巻ではスノーシュー使って雪山山行してるし、あおいちゃん(ヤマノススメの主人公)が行けるならなんとかなるだろう。

雪山装備は持っていないので、モンベル恵比寿店で2つの新しい装備を購入。

防寒装備は、下は防寒タイツ、ストライダーパンツ、レインウェアで上はTシャツ、ヒートテックシャツ、フリース、レインウェアと取りあえずあるもので間に合わせた。そういえば持ってなかったと、厚手の手袋(安物)を慌てて近くのホームセンターで購入。

ヤマノススメの原作とアニメで赤城山へ行っているので、聖地巡礼に行きたい人はこちらの記事を参考にしてください(巡礼記録は重複しています)。

山行記録

  • 日程:2017年04月02日(日) [日帰り]
  • 天候:晴れ

アクセス

残していた青春18きっぷで、荻窪から前橋へ。東京駅で中央線から上野東京ラインに1回乗り換えるだけ。荻窪駅を5時34分に出発してから3時間、8時33分に前橋駅へ着いた。

駅前ロータリーに出てバスに乗り換え。JR前橋駅から8時45分発の赤城山直通バスを往復利用(1500円×2)
バスの料金は現金のみ、電子マネーが利用できないバスに乗ることすら久々でうっかりしてた。5千円札以上のお札と多少の小銭しか持っておらず、バス車内の両替も千円札まで。ピンチ!
運転手さんから「どこかで両替してもらって、帰りのバスで支払ってもらえばいいよ」って言われ下車。大洞にある土産店で両替してもらい、帰りのバスで支払った。

地図・標高グラフ

⏱タイム🏃距離↗登り↘下り
05:189.5km876m900m

コースタイム

赤城少年自然の家バス停→地蔵岳→八丁峠→大洞→駒ヶ岳大洞登山口→駒ヶ岳→黒檜山→黒檜山登山口→赤城神社→赤城公園ビジターセンター

山行タイムライン
  • 10:08
    赤城少年自然の家バス停
    赤城自然少年の家バス停
    赤城自然少年の家バス停

    バス停 赤城自然少年の家 で下車。バスには10人くらい乗っていたが、ここで降りたのは自分だけ。
    軽アイゼンを装着して登山準備完了

    地蔵岳登山口の積雪
    地蔵岳登山口の積雪

    登山口はバス停からすぐ近くでわかりやすい。思ってた以上に積雪があるけど、トレースがあるから心強い
    が、スノーシューの穴にズボズボはまって足を取られ苦労するのがこの時期の雪山

    地蔵岳登山口の積雪
    地蔵岳登山口の積雪
    雪山たーのしー
    雪山たーのしー

    展望のない登りと積雪とで悪戦苦闘するも、尾根筋入って山頂のアンテナも見えてくると 雪山たーのしー。久しぶりの雪山にハイテンション

    地蔵岳途中の眺め
    地蔵岳途中の眺め
    赤城山地蔵岳山頂
    赤城山地蔵岳山頂
  • 11:10
    地蔵岳
    赤城山地蔵岳山頂
    赤城山地蔵岳山頂

    地蔵岳の山頂到着。広く開放感がある広場

    赤城山地蔵岳山頂からのパノラマ
    赤城山地蔵岳山頂からのパノラマ
    地蔵岳山頂
    地蔵岳山頂
    地蔵岳山頂
    地蔵岳山頂
    地蔵岳山頂のお地蔵さん
    地蔵岳山頂のお地蔵さん

    半分雪に埋まったお地蔵さんが並ぶ。だから、地蔵岳なのか

    地蔵岳山頂
    地蔵岳山頂
    地蔵岳山頂のアンテナ
    地蔵岳山頂のアンテナ

    地蔵岳山頂のアンテナ群

  • 11:40
    八丁峠駐車場
    八丁峠駐車場
    八丁峠駐車場

    下山は大洞駐車場方面へ直接行くルートではなく、踏み跡の多い八丁峠駐車場を経由するルートを選択

    下りは勢い余ってグリセード(足のかかとで雪山を滑り落ちること)、時にはシリセード(尻で雪山を滑り落ちること)でサクサク進む

    赤城山第一スキー場
    赤城山第一スキー場

    途中から赤城山第一スキー場の横道を下る。看板には、日本一小さなスキー場って書いてある
    スキーしてる人はいなくて、雪遊びを楽しむ家族連れが多いみたいだ

  • 12:05
    大洞駐車場
    大沼湖畔のお土産屋
    大沼湖畔のお土産屋

    営業してる湖畔のお土産屋を探して、行きと帰りのバス運賃のために5千円札を両替してもらい自販機でホットココアを購入

  • 12:20
    駒ヶ岳大洞登山口
    駒ヶ岳大洞登山口
    駒ヶ岳大洞登山口

    地蔵岳ではちょっと物足りなかったので、雪の状態によっては途中で戻ってくることも考えながら、駒ケ岳から黒檜山への登山道へ

    駒ヶ岳へのトレースは歩きやすい
    駒ヶ岳へのトレースは歩きやすい

    会う人も少なかった地蔵岳と違ってメインのこのルートは圧雪具合がよくて歩きやすい、これなら行けそう

    駒ヶ岳稜線
    駒ヶ岳稜線

    尾根筋から地蔵岳の眺め。申し訳程度の雪庇もいいね

    駒ヶ岳稜線
    駒ヶ岳稜線
    駒ケ岳頂上
    駒ケ岳頂上
  • 13:10
    駒ヶ岳
    駒ヶ岳山頂
    駒ヶ岳山頂
    駒ヶ岳山頂
    駒ヶ岳山頂

    駒ケ岳到着。山頂は狭い

    木に邪魔されているけど、ここからは氷結して雪を被った大沼の湖面がよく見える

    駒ヶ岳から黒檜山
    駒ヶ岳から黒檜山

    駒ケ岳から黒檜山へ。黒檜山の尾根に入る前、最後の登りがキツい

  • 14:05
    黒檜山大神
    黒檜山大神の鳥居
    黒檜山大神の鳥居

    雪に埋まってる黒檜山大神の鳥居

  • 14:10
    黒檜山
    黒檜山山頂
    黒檜山山頂

    なんとか赤城山の最高峰黒檜山に登りきった

    黒檜山山頂
    黒檜山山頂
    黒檜山山頂
    黒檜山山頂
    赤城神社と橋
    赤城神社と橋

    黒檜山から下る途中から見える赤城神社と橋

  • 15:00
    黒檜山登山口
    黒檜山登山口
    黒檜山登山口

    黒檜山登山口まで下山。ずっと下りっぱなしだったので、逆ルートでこちらから登ると辛いかもしれない
    軽アイゼンを外して、アスファルトが見えてる車道を歩く

  • 15:05
    赤城神社
    赤城神社
    赤城神社

    途中、赤城神社に参拝。雪の白に赤は映える

    赤城神社
    赤城神社
    赤城神社
    赤城神社
    大沼
    大沼
    赤城神社の橋
    赤城神社の橋

    橋を渡って車道に戻り、あかぎ広場へ

  • 15:26
    おこの駐車場

    16:45発のバスまで時間があるし、少しでも温かいところで休もうとビジターセンターへ行くも、すでに閉館時間で目論見が外れる

当時の感想

余力と時間があったらと考えてた黒檜山(赤城山の最高峰)も一度に登れて、おトクであった。

3月末までは湖上を歩けたようだが、今は危険防止のため進入禁止となっており、また冬の季節に行く機会があれば、歩いたりワカサギ釣りもやってみたい。

費用

出発前に、モンベルの野外活動保険に入った。これには個人賠償責任補償が含まれているので、今まで契約していた自転車保険を乗り換える形。一番安いプランを3年間で7790円

装備費:トレッキングパンツ 9462円、ライトスパッツ 4212円、スノースパイク 2057円、グローブ他 1289円 / 計 17020円
保険:モンベルの野外活動保険 7790円
交通費:青春18きっぷ 1回分 2370円、赤城山直通バス 往復 3000円 / 計 5370円
食費(概算):朝・昼2食 1000円、行動食 300円 / 計 1300円

合計:31480円

今に省みる

山行のステップアップもなしに、いきなり雪山の日本百名山に登るとか無謀だったんじゃないだろうか。たまたま天気が良かったからなんとかなったものの、雪崩や雪庇の踏み外しも十分考えられるので、十分な冬山装備(ピッケルやビーコン等)もなしにソロ登山すべきではなかったと今は思う。

服装もこのころは貧弱で、3レイヤーは意識していたもののヒートテックでは汗冷えしてしまうことまで気づかなかった。ヒートテックは普段の防寒には問題ないが、登山する時に着ていくのはやめたほうが良い。

この登山が初めてヤマレコに記録した登山となった。つまり、この登山は山行計画も立てず、登山届の提出もしてなかったことになる。今となっては恐ろしいことだが、なんとか無事でつくづく運が良かったな。


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